高配当株投資は安定的に配当金を得ることを目的としていて、成果が追いやすいことから一定の人に人気の投資戦略です。
自分もコアとなる戦略は高配当株投資で、毎月の配当金収入の増大を目的に投資を続けています。
最近の株価下落もあって、日本株の配当利回りがかなり高くなってきています。
大型優良企業で5%を超える配当利回りの銘柄も出てきていて、利回りの点からするとかなり魅力的な投資先に見えます。
とはいえ高配当ならどのような銘柄でも良いわけではなく、減配可能性の高いセクター・銘柄の投資には注意が必要となります。
目次
景気敏感銘柄の高配当株投資はタイミングが重要そう
5月でGWが明けてから、3月決算銘柄の決算発表が続々と出揃いました。
米中貿易戦争で地合いがかなり悪くなっていますが、景気の良い銘柄では最高益更新もあって高値を更新しています。
一方で、高配当利回りで有名だった日産自動車が業績悪化でとうとう減配を決定するなどかなり明暗わかれる決算シーズンだったように思います。
高配当株投資では毎年安定した配当を支払う銘柄、できれば増配を続けていくような銘柄への投資が望ましく、減配は最も避けるべきイベントともあって日産の減配はなかなかショックですね。。。幸いにも投資はしていなかったですが。
日産の他にも、昨年にカーボン相場を牽引した東海カーボンも19/12期の業績予想を下方修正するなど、景気敏感(シクリカル)銘柄でとうとう減速していくのかなという印象を感じています。
景気敏感(シクリカル)セクターとは
アメリカ株指数S&P500の分類で見ると、一般的に景気敏感(シクリカル)セクターと言われるのは下記になるかと思います。
- 情報技術 (GAFA中心とした今をときめくセクター)
- 資本財・サービス (工場で使われる機械など将来の生産に使われる財)
- 一般消費財・サービス (自動車など消費者が利用する財。主に生活を楽しむためのものが該当)
- 素材 (化学メーカーなど)
まさに景気の波に沿って需要が増減する業界に属しており、景気減速局面では需要減に伴って業績悪化、株価下落につながっていくのが一般的。
業績悪化に伴い、フリーキャッシュフローが悪化すると配当の原資も減るため、減配につながりやすくなります。。。
日本株の高配当株は持ちっぱなしは危険?
日経平均採用銘柄は特に景気敏感株が多く、日本の大型株は景気変動に左右されやすい環境です。
日本株で高配当投資するのはなかなか難しく、景気変動の波を見ながら適宜売買していく必要がありそうです。
総合商社や化学企業など結構魅力的な高配当銘柄がゴロゴロしているのですが、景気減速が怖くてなかなか投資しづらいです。。。
もうすでに減速を織り込んで下げているとも見えなくもないですが、都合良すぎですかねw
まとめ
今月も日本株にはいろいろなドラマがありましたが、高配当投資を行なっている自分としては日産の減配は衝撃でした。
景気敏感株では、現時点の利回りが高い場合でも景気変動による減配リスクを考慮して投資するか考える必要がありそうです。
このようなことを考えるとディフェンシブ銘柄こそポートフォリオの中核に置くのが良いのだろうなと感じてしまいます。
でもこんな記事を書きながらも総合商社株や三菱ケミカルはさすがに欲しいなと思ってしまいますw