高配当投資戦略で有名なものに「ダウの犬」投資法があります。
アメリカの主要株30種からなる株価指数であるダウ30を構成する銘柄のうち、配当利回りの高い上位10銘柄を選び投資するだけという単純明快な戦略です。
ダウ30というアメリカ最強企業集団の中で相対的に割安となっている高配当株を買うということで、配当を得つつ、値上がりも期待できるという初心者目線でも勝率高そうな戦略で、事実なかなかの高リターンを誇っています。
そんなダウの犬戦略の常連銘柄として君臨していたGEですが、2018年は株価が下落を続けており、ダウ30構成銘柄から外されただけでなく、とうとう1株10ドルを割るところまで売られてしましました。。。
まさに栄枯盛衰といった感じです。
GEはこれから底打ち復活するのかもしれませんが、個別株投資は優良株といえどなかなかリスキーであるという学びのある銘柄なようにも思いました。
目次
もともとダウの大御所だったGE
GEといえばダウ構成銘柄に初代から君臨する元祖ダウ銘柄として絶対的なポジションがありました。
19世紀からアメリカ株を代表する銘柄に選ばれ続ける優良中の優良銘柄とあって投資対象として申し分ないようにも思いますが、収益悪化、減配などが相次ぎ株価は下落、最終的にはダウ構成銘柄からの除外となりました。。。
ダウのルールでは、30銘柄のうち、最高の株価の銘柄と最低の株価の銘柄の株価比率を10:1以内に抑えるルールがあるようで、このルールに従い、構成銘柄から除外されたようです。
確かに今のダウ構成銘柄でボーイングとか300ドル超えているので、株価低い銘柄は外されるリスク高そうです。
銘柄がダウから除外されると一時的とはいえ10%近く株価が下がることが多いので、ダウ構成銘柄であっても除外されるリスクが高そうな銘柄の投資は避けたほうがよさそうです。
個別株のリスクを抑えるには分散投資かETF投資
個別株投資では何らかの要因により、株価が下落し続けてしまうというのは避けられません。
特にGEのケースのように、他の優良株は軒並み高値を更新し続ける中、一つだけ株価が下落貴重のものを保有し続けるのはなかなかストレスがたまるかと思います。
個別株投資は大幅な値上がりが期待できる一方日々の値動きの荒さや個別ならではのリスクを受け入れる必要があり、それに耐えられるかがカギとなります。
特にアメリカ株については日々の情報収集も難しいので、情報収集が面倒であればETFに投資してしまうというのもありな気がします。
ETF投資であれば下記の銘柄が代表的です。
ETF分類 | 銘柄 (ティッカーシンボル) |
米国株のほとんど | VTI |
S&P500 | VOO, IVV, SPY |
高配当株 | VYM, HDV |
連続増配株 | VIG |
有名な投資家のウォーレン・バフェットは個別株がよくわからなければS&P500に連動するETFを買いなさいと言っており、最も手堅いのはVOOなどS&P500に連動するETFですかね。
配当金を主軸に置く場合にはVYM, HDV, VIGあたりが候補となります。
高配当ETFは市場の下落局面に強い可能性もあり、定期的な積立が配当収入の増大に繋がっていくということから、継続して買い続けるモチベーションを保ちやすいように思われます。
まとめ
GEを事例に個別株投資特有のリスクについて触れてみましたが、個別銘柄に投資する上では対象企業に対するリサーチをしっかり行なっていればいざやばいとなれば逃げることができると思います。
リサーチしきれないような投資対象であれば、過去実績からパフォーマンスが保証されているETFの購入に留めておくのが無難かなと思います。
自分は日本株に関しては個別株を物色していますが、米国株はETFを中心とした投資方針をとっていこうかなと考えています。
GEの株価自体もこれからどうなるのかウォッチしてみて、このような優良株は最終的に復活していくのかも見届けてみたいと思います。